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【映画】リボルバー・リリー

綾瀬はるか主演の映画です。結構前にニュースで見たな…と思って見てみました。
平たく言えば大正から昭和にかけて暗躍した女性エージェントのファンタジーアクション。そのエージェントが綾瀬はるか。綾瀬はるかめちゃくちゃ綺麗。やっぱりこの人昔の服がすごく似合う。レトロドレス本当に似合う。私の大好きな映画で今夜ロマンス劇場でという映画があるのですが、そこで披露しているレトロな格好の綾瀬はるかも本当に可愛い。観てほしい(ちなみにロマンス劇場、普通に大泣きしながら観た。涙腺ゆるゆる)。
この映画の内容をもっと簡単に表すとすれば、激強エージェント未亡人お姉さん×何かに狙われるショタのおねショタです。
着物も素敵。大正、昭和初期っぽいきっちりとした、でも遊びのある髪型に色気のあるお着物。表情の引き締まった綾瀬はるかがマジで美すぎる。あの人めちゃくちゃ綺麗だよ…(しみじみ)。そのほかの俳優も結構強かったよなぁという印象。野村萬斎凄いね?結構ちょい役ではあったけど、カッコいいよな…あの人。大河ドラマの時(家康)もめちゃくちゃカッコよかったもんな。早々に死んだけど。
アクションも意外と良かった。中盤のシシド・カフカとのガンアクションがかなり良い。着物の女とドレスの女が銃ぶっ放してるの絵力強い。

アクション、話の進み方も中盤までは良かったんです。中盤までは。
別に案件とかでも何でもないので普通に辛めの評価しちゃうんですけど、終盤の失速凄かったな…。中盤までは「おお…!』って感じなのに、終盤以降は話がダレてくる。話が進まない、テンポが遅いで飽きてくる。そして見せ場のラストのバトルシーン、殺陣シーンも中盤までの勢いと派手さがない。中盤まではアクションが割と良かったのでツッコミどころがあってもスルー出来たけど、終盤がグダグダすぎてアクションも地味で退屈なので粗が目立つ目立つ。中盤までがかなり良かった分、ちょっと残念でした。

無駄なシーンがかなり多いというか、不必要なシーンがありすぎる。中盤で出てくる謎の同業者とか、不思議な力のババアとか、結局終わっても何も回収されないので「あれなに??????」で解散。
ツッコミどころもかなり多くて、銃撃戦のシーンでガキが乱入してくるとか、佐藤二郎は何なんだよとか、もう言ってたらキリがないのですが、そこはエンタメとして昇華出来る。上のものはマジでどうにもならん。意味が分からんもん。
めちゃくちゃ綺麗な服でおめかしして華やかで素敵で、そのままガンアクションして、肉弾戦で全力で足や拳を振りかぶって、そんでショタの頭を撫でて低音で「良い子…」と囁く爆メロ綾瀬はるかは見れるので、そこはおすすめです。低音涼しい顔の綾瀬はるかはガチでメロい。

【映画】狂った一頁

好きなYouTuberが紹介していたので、観ました。脚本川端の有名なアバンギャルド映画。かなりニッチで知る人ぞ知ると言ったところであるが、実は私は一度すでに観ている。大学で観た。
私は文学部で、特に近代文学を専攻していたので、勿論、川端康成なんかは初歩の初歩。伊豆の踊り子もその他の作品も結構読まされたし、なんなら教材として川端の短編集を買わされた。ていうか何でそんな川端康成ばっかりやらされたんだろ。わからん。
川端康成原案、その上横光利一も関わっているとなれば近代文学専攻学生が観ないはずもなく。授業の一環で、狂った一頁を観た記憶がめちゃくちゃある。爺さんが鳥に餌やるシーンとか、お祭りのシーンとか覚えてるし。でも授業の時間の兼ね合いで中盤しか観なかったので全編観るのははじめて。なんかよく分からなかったけど、雰囲気を楽しむアート映画として観た。マジでよくは分からなかった。
まず音声がない。そして字幕もないので何が起きてるのか、何一つ分からない。舞台が精神病院と言うこともあり、基本的に出てくるのはおかしい人ばかりなので、より一層内容が分からない。有名なコンテンポラリーダンス女、結構美人な人で笑う。あと看護師の制服が可愛い。
ラストのイカれシーンの追い上げ頭おかしくなりそうでなかなか良い。ドグラマグラと同じくらい頭おかしくなりそう。あと普通にカメラ回しすぎでちょっと画面酔いする。
いかれすぎててネジぶっ飛んでるけれど、川端が少しでも考えたと言われても、別に納得はいくよなぁと言った感覚。あの人は性とキチに敏感なジャパニーズヘンタイなので。
とりあえずかなり観る人は選ぶと思うし、人によっては本当につまらない。私はこう言う雰囲気系映画かなり好きなのでまあまあ見応えがあったのですが、大抵の人は退屈しそう。全体的に意味不明だし、気味も悪いので別に観なくて良いと思います(結論)。

【映画】ベイビーわるきゅーれ

私の好きな映画レビュー系のYouTuberさんがすごく好きな監督さんで、めちゃくちゃ評判が良い映画なので見ました。超面白かった。やっぱりかっこいいアクションってかなり見やすいので、人に映画勧める時も今までキングスマンって言ってたんだけど、ベイビーわるきゅーれとも言っていいかも…。
これを見る前にリコリコの2分アニメを見てから、ベイビーわるきゅーれ見たんですけど、主人公のノリの軽い方の女の子がちさとでビビった。キャラもだいぶダブってるし多分リコリコ側が結構この映画にインスパイアされた感じなのかな。若い女の子が殺し屋をやるって設定がもうリコリコと同じだもんね。
最後のまひろちゃんの組み手のところめっちゃ凄くて見ながらすげぇ〜!って歓声を上げてしまいました。極道のおっさんと兄ちゃんが、あんなに敵って感じで出てたのにあまりにもあっさり殺されたのが拍子抜けでした。
そのうち2やそれ以降の続編、連ドラ版も見ようかと思います

【映画】死刑にいたる病

もう一つ、最近観た映画です。公開当時観に行こうかずっと迷って結局上映終わってたんですけど、U-NEXTで無料で観れるようになってたので観ました。
白石和彌監督の作品、大好きで今回も面白かったです。この監督は人間の不快な部分とか不気味な部分とか恐ろしい部分とか、醜いものを書くのが非常に上手で、今回も嫌な感じが良かった。ただインタビュー記事とかで言ってたみたいにエンタメ全振りで割とライトではあるのでかなり観やすいかも。ただ殺人シーンは被害者の悲鳴と人体欠損描写が結構キツめなので、苦手な方はやめておいた方がいいです。
阿部サダヲめちゃくちゃすごい。何であんな据わった目が出来るんだろう。朝ドラで今、気の良いおっちゃん役やってたり、ドラマで昭和の賑やかな親父の役やってるのに、こういう静かで怖い人も似合うし。主人公君、正直徹頭徹尾痛々しいというか、共感性羞恥って感じなんですけど、それが良い感じにサダヲ演じる殺人鬼に噛み合っていて、こういう素直で真面目なバカじゃないと話が成り立たないような気がするので、人間のバランスが非常に良い。
ストーリーは突き詰めるとかなり穴だらけで、何で…?みたいなツッコミどころかなりあるので、謎解き系サスペンスとか期待する方は多分視聴後ガッカリします。何も考えずに観るべき。この映画は殺人鬼の阿部サダヲを楽しむ映画だと思ってます、私は。あと結局最後まで同級生の女の事は好きになれませんでした。何だあの女は。