U-NEXTで近々観れなくなってしまうみたいなので急遽観ました。本当はホラー映画を流し見しようかなと思ったのですが、流石に観ようと思い腰を上げた次第です。
ちなみにこちら、胸糞鬱映画と名高い作品です。私の好きな映画系YouTuberさんが結構皆さんこぞって紹介していたのでずっと気になっていたんです。胸糞鬱映画、何せすごく好きなので…。
言葉というか、説明がかなり少ない映画でした。これ、どういう事?この解釈でいいん、だよね?みたいな事ばかりで着いていくのが割とやっとではある。あと人の見分けがムズい。だ、だれ?あ、知らん人で合ってた…って何回かなる。
色んな方の感想見てると意外とお父さんに同情したりとかが多かったり、案外色んな人がこの映画に寄り添ってみてるんだなぁと思ったのだけど。私は普通に全員クソ野郎じゃねぇかとしか思えず、同情もなくフラットに観てました。まともなのは白血病の子供だけ。そりゃそう。
白血病でもうすぐ死んでしまう娘のために、彼女が欲しいものを購入しようとして親父は頑張るのだけども…と言う話です。その娘が欲しいものは日本のアニメの魔法少女の衣装。十三歳まで生きる事が絶望的な十二歳の少女のお願い。
これ別に有名デザイナーの90万円の衣装じゃなくて、そこら辺の安いコスプレでも渡せば普通に喜んでたのではと思うのだけどこのお父さんがそんな事、多分知るはずもなく。軽率に最悪の道を辿って、落ちていく様と言うのが話のメインなのでこのツッコミも多分野暮なんだろうな。
この女の子の親父も全然普通に嫌いですが、私が一番嫌いなのは精神やってODしてる女。コイツなんか全然良いところなかったというか、別に親父みたいに病気の娘がいる訳でもなく、赤ちゃん窓から落としたらどうなるのかしらwwwとか言っちゃうような女だし、旦那からもなんか疑われるような人だし、お察しの人柄。全然同情の余地なくてコイツどうにかなんねぇかなとずっと思ってた。
終盤まではマジで子供以外クズばっかや…って感じなんですけど、終盤以降急カーブ切って展開変わってマジで飛び上がった。やばすぎる。確かに鬱映画というか、なんか胸糞感はあったんだけど。でもやっぱり親父に全然共感とか出来なかったので、あの展開でも驚く以外の感情はなく。多分映画系YouTuberや口コミが想定している、所謂見せ場から感じるはずの感情とは少し違うんだろうなぁと思った。でも流石に娘は可哀想すぎたと私も思う。何とは言わないけど。
きっとこの映画は、胸糞と言われるのだからモヤモヤとした後味の悪さが心に残る、と言うのが醍醐味なのかもしれないけど。私はあまり残らなかったと言うか、『あー、そうなんだね』程度で終わってしまってなんだか勝手に拍子抜けしている。やっぱり、心に残る胸糞映画現状ナンバーワンはぶっちぎりで『ダンサーインザダーク』で、世間的にもこの映画が強すぎるのかもしれない。観る順番を間違えた結果、本来感じるはずの感情が半分以上減衰されてる可能性がある。観る順番って大事だ…。
展開の衝撃はあるけれど、基本的にメインの人間皆クソなので、最後の展開にイマイチ乗り切れず拍子抜け。これが私のこの映画への総評かな。
胸糞鬱映画みたいですが、よければ皆様どうぞ。
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