彼もやはり天竺だった

目が覚めた。グラグラと視界が揺らぎ、頭は割れる様に痛い。喉元から感じる何とも言えない気持ちの悪さから、どう考えても酷い二日酔いになってしまった。万が一のために持ち歩いている二日酔いの薬を飲もうと鞄を探した時、武道は現在の状況に気付いた。否が応にも気付かざるを得なかった。
見知らぬ部屋の大きなベッドの上。横に寝ているのはかつて別れて再会し、齢二十六歳まで親交を続けている幼馴染み鶴蝶だった。見違えるはずがない。額から目元に走る痛々しい傷は紛れも無くなく彼のものだった。掛け布団の下から見える身体に纏うものはない。半裸か全裸かは分からないが上半身は裸であった。
そして当の武道はと言えば、誤魔化しようもなく全裸であった。平均的なサイズの胸も、平均的な大きさの尻も全て外気に晒されており、身を隠すものは掛け布団しかなかった。
何があったかなんて火を見るよりも明らかだ。隣で寝息を立てる男に対し、武道は叫び声を上げそうになったが、それよりも気持ち悪さと頭痛が勝り、額を押さえて俯いた。
「…ちょっと先に薬飲んで落ち着こう…」
落ち着ける訳も無いけれど、落ち着くしかない。ベッドサイドに投げ捨てられた自分の鞄に気付き、中を漁って薬を手に取る。鶴蝶は未だ夢の中で、掛け布団を奪い取る訳にはいかないため、全裸のまま何も身に付けずに洗面所に向かった。
コップに水を入れ、薬を流し込む。そのままコップに入っている水を全て喉に流し入れ、武道は長く息を吐いた。状況に慣れた訳では全く無いが、少しだけ落ち着いて顔を上げる。そして鏡に映った自分の姿に再び叫びそうになってしまった。
「えっ、えっぐいキスマーク…!何これ、グロ画像じゃん…!」
鏡に映る自分の首から鎖骨に掛けて華々しく散る赤い華。あまりにも数の多すぎる鬱血痕に武道の口元は引き攣るばかりだ。
「ちょ、マジで帰ろ…カクちゃんには悪いけど…!」
洗面所から急いでベッドルームに戻り、服を探した。服は床に乱雑に散らばっており、昨夜、早急に脱ぎ捨てて行為に及んでいた事がよく分かる。恥ずかしくなって耳まで真っ赤になる武道だったが、ある事に気付いて今度は顔を青くした。
「えっ…」
彼女が手に取ったのはブラジャーだった。水色と白のレースのブラジャーはフロントが綺麗に切られており、胸を支える役割は到底果たせそうにはなかった。
「なっ、何で…」
急いで側にあったパンツを手に取ればそれも切られており、履く事は出来ない。彼女の頭にひたすら混乱が巡る。えっ、こんな事、誰がやったの?カクちゃん?まさか…。信じたくなくてもこの場にいるのは武道と鶴蝶の二人だけだ。自分にやった覚えは無いし、やる理由も無い。未だ眠る男を二度見して眉を下げた。
「…あっ、服は…?」
どうやら服は何もされていない様だった。しかし彼女が昨夜着ていた服は薄めのトレーナーにロングスカートだけである。春先の暖かな気温に絆され、薄着で来てしまったのだった。
「ノーブラでトレーナー着たら乳首目立つだろうがよ…無理じゃん馬鹿…!コートぐらい着て来い!」
昨日の自分に怒っても何も変わりはしない。スカートだって長いけれど風が吹けば見えてしまう可能性は大いにあるし、そんな格好で外を歩く気にはなれなかった。
「帰れん…!はー、もー!私の馬鹿!記憶飛ぶまで飲むな!ドラマみたいな事故起きちゃったじゃん…!私何言ったんだろうね!カクちゃん誘惑する様な事言っちゃったのかな?そんなビッチみたいな真似、こんな喪女が出来る訳ねーだろ!こんな形でロストバージンしたくなかった…」
「…んぅ……たけみち…?」
全裸のまま下着を持って独り言を呟いている女、武道は顔を上げた。ベッドの上、全く開いていない目で瞬きをする鶴蝶は、武道を見て締まりのない顔で笑った。寝起きの籠った声でもう一度彼女の名前を呼び、頬を撫でる。
「ん…おはよ…」
一瞬、絆されそうになった。可愛いともカッコいいとも思ったし、ときめいてしまった。でもよく考えよう。二日酔いで昨夜の記憶が全くない状況で、全裸の女と上半身が裸の男。関係性は良い友達同士で『その様な関係』では全くない。そんな状況の中、カクちゃんカッコいいねで有耶無耶にして良いのだろうか。良い訳がない。
混乱に混乱を重ねた武道は頭で考えるよりも先に身体が動いた。全裸の女はホテルのフローリングの上で綺麗な土下座をかましたのである。
「大変申し訳ございませんでしたっ…!」
「……ん…………?」
寝起きで目の醒めない鶴蝶も流石に唐突な謝罪に疑問を抱いた様でのそりと身体を起こした。目を擦り、眉を顰めたまま土下座をする武道に顔を向ける。
「なんのはなし…?」
「昨夜の私はさぞ痴女であった事でしょう…。だってカクちゃんが酒に酔って前後不覚の女をラブホに連れ込むなんて事する訳ないもんね…。そうなりゃ私が何かやらかしたとしか思えないじゃん?………ん?あれ?いや待って?じゃあ何で下着切られてんの?酔った勢いで私がやった?そんな事ある?どう言うノリ?」
言葉を発すれば発する程訳が分からなくなってゆく。思わず顔を上げて首を傾げ、フリーズする彼女を見て鶴蝶は笑った。すっかり目は醒めたようで良く見る優しい表情をしている。
「ああ、その事」
「あっ、あの、昨夜、何が…」
「…うん。タケミチ、ベロベロに酔っちまってさ、俺、お前の家知らねぇし適当に近くのホテル入ったんだけど…その、……流されちまって。ごめん。俺がもっとしっかりしてれば良かった」
「あっ…えっと…しょ、しょうがないよ…カクちゃんも男の人なんだから…全面的に悪いのは私だし…」
「あの、腰、痛くないか?大丈夫か?」
「え…あ、まあ、怠いけど、大丈夫…だと、思う」
「裸のままじゃ寒いだろ。布団入ろうぜ」
鶴蝶は先程まで武道が眠っていた場所の布団を捲る。少し肌寒さを感じていたのは事実のため、言われるがまま布団に潜り込んだ。昨夜、事故を起こした相手と穏やかに布団を共有するなんておかしな話だが、武道の混乱した脳は現在の状況を正しく理解する事など出来なかった。
「え、えっと…下着は…?何で切れてんの?」
「…お前が切ってたよ。ベロベロに酔ってたから何したっておかしくないと思うぞ。ほら、テーブルの上に鋏あるだろ」
鶴蝶が指差した先には鋏が置かれていた。しかし武道は純粋な疑問を口にする。
「ふ、普通のホテルに鋏なんてあったっけ…?」
「まあ、ある所にはあるんじゃねぇの?ここにはあったってだけだろ。それよりお前、下着無しで帰んの?どうすんだ」
「あ、ああ〜!どうしよ〜!カクちゃん!実は着てきたトレーナーが薄すぎて着たら乳首の位置分かっちゃうの〜!どうしよう!」
「良かったら俺買ってこようか?」
「えっ、いやいや、カクちゃんに申し訳ない…」
「でもそれでどうすんだよ。外へも行けねぇだろ」
「あ…うん……」
「…サイズとか教えてくれたら買いに行くから…別に人にバラしたりとかはしねぇし…」
「え、えっと…私の胸のサイズに需要なんてねーだろうし、バラされても大丈夫だけど…」
鶴蝶はそんな事はないと口から出かけた言葉を飲み込んだ。武道は困った顔をして布団を胸元に手繰り寄せる。
「ご、ごめんね…本当にごめん……女でも強姦で逮捕される事ってあるのかな…」
「流された時点で合意みたいなもんだろ。それより、前後不覚のお前の処女を俺が貰っちまった事の方が問題だと思う」
「えっ、私が処女って知ってる…?」
「あ、いや……血……」
武道は布団を捲った。自分の尻の下、白いシーツが薄らと赤く変色している。この血はどうやら処女膜を破った時の出血らしい。恥ずかしくなって捲った布団を戻した。
「すみません…何から何まで…」
「俺の方がごめん。すまなかった。…責任は取るから」
「え、責任?」
「お前だって嫌だろ。折角の初めて…が、彼氏でもねぇ男とか」
「いや、彼氏とかいた事ねぇし、今後もいないだろうからそこは別に良いけど…」
「だからちゃんと責任取るから」
「具体的にはどう言う責任の取り方するの?お金で解決するにも個人の裁量じゃ慰謝料的なものの相場、分かんなくない?弁護士とか入れて話す感じ?てか大事にするの?この話。恥ずかしいんですけど。何なら慰謝料払うの私では?誘ったのはこっちなんでしょ?」
「いや、別に呼ばねぇよ弁護士。お前が欲しいなら金払うけどそうじゃなくて、だな」
「そうじゃなくて、何?」
「俺がお前を嫁に貰う」
「……ん?」
「そのために交際する」
流石、硬派の鶴蝶。揺るぎない。そう来るような気がしたけれどまさか本当に来るとは思わず、武道は困惑した。目を泳がせ、『あ〜…』と言葉を濁す彼女に鶴蝶は頬を赤らめ、武道を真剣に見つめた。
「別に仕方なくとかじゃなくて…タケミチだからそうして良いと思ってる。もしこれが他の女だったらこんな事言わない」
「…それは私が好きって事?」
「おう。正直言って、こうしてセックス出来た事もお前の処女貰えた事も役得だと思ってます」
「本当に硬派か?」
「結構最低な事言ってんのは分かってる。でも俺はタケミチの事が好きだ。言い訳みてぇに責任とかほざいたが、そんな事関係無しにタケミチさえ良ければ付き合って欲しい」
真っ直ぐな告白に武道は思わず顔を真っ赤に染めた。彼女には正面から愛情を投げ付けられる耐性が備わっていなかった。彼女は眉を下げて、『ええと…』と目を逸らす。
「あの…私、カクちゃんの事、そういう意味で好きとかじゃ…」
「無理ではねぇ?」
「…無理じゃないよ」
「付き合うとしたら俺はいける?」
「まあ、カクちゃんはイケメンだし…」
「じゃあ俺もいける。一年あればお前の事完璧にオトせる」
「ローランドみたいな事言っとる…」
困り顔の武道の頬を手で撫で、くしゃりと笑う。甘える様なだらしのない彼の笑顔に武道は弱かった。
「だからお願い。一年だけ猶予を頂戴。絶対幸せにするから」
鶴蝶の真剣な言葉に武道は唸った。そんな顔をされて『嫌です』なんて断れるはずもない。真っ白な掛け布団を手繰り寄せ、恥ずかしそうに身を捩った彼女は小さく頷いた。そんな彼女を見て、鶴蝶はにっこりと笑顔を見せた。

「スマホと睨めっこしてどうしたの〜?」
笑いを含んだ声がして見上げれば、上からスマホを覗き込んでいるのは蘭であった。ニタニタと口を元に悪い笑みを湛えている。
「何?女の子に?告白する方法?…っだは!可愛い」
鶴蝶の頭上で吹き出し、笑う蘭をじっとりと睨む。その声に竜胆とイザナも引き寄せられ、一人笑う蘭を押し退けスマホを覗けばもれなく吹き出した。
「めっちゃ可愛いな!何?鶴蝶二十六歳だろ!女と経験ねぇの?」
「いや、あるけどビジネスと好きな女は違うだろ」
「告白くらい自分で何とかしろよ下僕」
「だって分かんねぇし」
年上の男達に揶揄われる鶴蝶だったが、もう何年も揶揄われ続けていれば自然と慣れると言うもの。顔色一つ変えず、スマホの画面を見ていた。
「鶴蝶の好きな女誰?」
「花垣武道」
「あー…お前が週二で飲んでるアイツか。マイキーのお気に入り」
「アイツお前と同い年なのに餓鬼みてぇな顔してるよな。ロリ系のAV出てそう。ロリ系見ねぇけど」
「俺別に好みじゃねぇけど、花垣ってなんかレート高くね?周りの男皆アイツの事好きじゃん。ちょっと狙ってみる?竜胆」
「俺ロリ系好みじゃねぇって」
「ぶち殺すぞ」
鶴蝶は低い声を上げた。腹の底から出る威嚇の声に灰谷兄弟は肩をすくめて笑う。
「冗談だって。間に受けんなよ」
「……タケミチにはまだ彼氏いねぇらしいし、今のうちに俺の懐に収めとこうと思って」
「え、本人から彼氏いないんだよね〜って聞いたの?脈アリでは?花垣って意外と小賢しい女?」
「いや、俺が調べた」
「あっ……あ?」
「何で?」
「興信所」
「へー………ん?」
「わざわざ?普通に聞けば良くない?」
「さっきその筋で揶揄ってただろ蘭…」
言っている事が先程とは違う蘭にイザナは呆れ顔だ。しかし話の内容が少し怪しくなってきた事に一同は困惑の表情を浮かべる。
「だって嫌だろ。それ聞いて変に意識されて距離取られるのは」
「えっ」
「脈がねぇから週二で飲みに行けんだろ?」
「あっ…あ〜……」
「こ、小賢しい…」
「しっ、バカ竜胆!」
「今アイツと一番距離が近いのは俺だし、周りもアイツは友達だからなって胡座かいてる間にさっさと貰っちまおうと思って」
「…コイツやべー」
「え、何が?」
「いや、続けろ」
流石のイザナもこれには引いた。鶴蝶自身にヤバさの自覚はない様で更に引いた。その場にいる三人は思わず変な汗をかいて黙ってしまった。
「ネット見てもあんまよく分かんねぇしイザナ達に聞きたいんだけど」
「嫌な予感」
「絶対に断られない確証の出来る告白が知りたい」
「ンなモンねーよ。解散」
イザナはものども、散れ!と言わんばかりに早急に去ろうとする。その肩を掴んで止め、尚も鶴蝶は話し始めた。三人の拒否権は無いようだった。
「今までせこい事ばっかしてきた俺達が言うのもなんだけどさ、普通に正攻法で行けよ。鶴蝶ならいけるよ」
「兄貴が正攻法とかマジでおもろい」
「お前も大概だろ」
「テメェら二人とも大概だよ」
「大将も大概だからね」
「お前ら大概にしとけよ」
「テメェが一番大概にしろ!」
三人の絶叫をものともせず、鶴蝶は続けた。思っていた以上に無茶苦茶な目の前の男に対し、彼らは既に辟易としていた。
「正攻法だと無理だな。だから聞いてる」
「何なのお前…」
「タケミチの事が大好きなだけだ。何かこう…向こうに選択肢を与えない方法が良い。いや、でも話を誘導出来るほど俺は器用じゃねぇし…うーん…」
「それもう脅迫しかないだろ」
「やめろよ。お前達とは違う。信頼を失いたくはないんだ」
「お前達とは違う」
「あの女、この会話聞いたら顔真っ青にするだろうな…」
「因みに俺達からの信頼度は少し下がったぜ」
「そうか」
「…………そうかで終わり?」
「そうか」
「そうです…」
雑なあしらいをされ、竜胆は少しだけ凹んだ。隣で凹まされる弟を見て蘭は口角を引き攣らせた。
「脅迫…そうか、身体」
「鶴蝶酒飲んでる?まだ昼だぜ」
「……酒………前後不覚になるまで酔わせてラブホに連れ込むか」
「馬鹿!蘭お前!ヒントを与えるな!」
「ヒントじゃねーよ!何で!」
「なっ、お前はそれで良いのかよ!身体からで良いのか?普通は心が先だろ!」
「お前らに言われるとなんか面白いな」
「面白がるな!」
女性関係にルーズで散々遊んでは問題も起こして来た兄弟だが、鶴蝶の前では思わず正しい恋愛を説いた。説得力と言えば全く無かった。イザナは似合わない言葉を叫ぶ竜胆に同情の視線を寄せた。完全に他人事だった。
「別に順番が違うだけで結果的には全部俺のになるし良いかなって」
「良くない!」
「竜胆がこんなにも必死だ…」
「かわいそう」
「でも俺が連れ込んだって馬鹿正直に言うのは印象が悪くなるからタケミチから誘ってきた事にして…うん、これならいけそう」
「何をもって?」
「花垣の善意に全力でつけ込んでいく作戦だぞ多分」
「一夜明けてアイツが先起きた時状況見て逃げられそうだな」
「確かに。…下着切ったら足止めになるか?」
「ん?下着?」
「下着が使いモンにならねぇのに服着て急いで帰ろうとは思わねぇかなと思って」
「兄ちゃん、俺マジで怖くなってきちゃった」
「下着を切るのは流石にお前のせいってバレるだろ…流石に」
「さあ、記憶飛ぶまで酔わせたら誤魔化せるだろ」
「突然雑になっちゃった…」
「その後は?身体の関係を持った後」
「それを理由に俺が責任を取るって言う。その流れで告白する。多分カクちゃんは友達だからって言われるから一年のお試し期間を提示する。その後は全力でおとせる様に努力するが、もし向こうが俺の事好きにならなかったとしても誤魔化しながら付き合い続けて結婚まで持ち込む」
「誠実な様に見せかけて全く誠実じゃない」
「自分の力で何とかしようと言う気概だけはあるけど基本的には最悪」
「本人の意思度外視でめちゃくちゃ強引じゃねぇか、やべぇな下僕」
三人の突っ込みも鶴蝶には届かなかった。彼はと言えば『これならいけそうだ!』と自分で思い付いた案に自画自賛をしていた。
「うん、これでいこう。三人とも、相談に乗ってくれてありがとな」
「何もしてないです〜…」
嵐の様な勢いで鶴蝶は去っていった。三人は何だかどっと疲れてしまい、誰からともなく長い溜息を吐く。そんな中、竜胆はボソリと呟いた。
「…鶴蝶はさ、すげぇ素直で結構ウブだしなんつーか、そりゃイザナがいるからっていうのはあるだろうけど、それでもよく天竺にいれるなってずっと思ってたんだけど……何か、分かったわ。そりゃあアイツ、天竺でやっていけるわ」
「…強かだったな」
「…花垣武道マジで可哀想だな」
三人は大して知り得ない花垣武道に只管同情した。知らない内に変な男に目を付けられたな。可哀想。
他のメンバーとは違い、女性経験も非常に少なく、真面目で誠実な印象のあった鶴蝶。しかしその腹の内は今日、この場にいた三人しか知らない。優しい笑顔の裏にはギラギラと目を光らせ、狡猾に機会を狙い続ける獣がいた。それを思い出し、三人は頭を振って忘れようと努めた。鶴蝶は確かに天竺の人間だったのだ。

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